Before (改善前)

駆動系部品に対して硬度付加・摩耗性付加を行う場合には、ガス窒化処理を当社では基本としてご提案をしています。しかし、ガス窒化処理のデメリットとして72時間という処理時間の長さがあり、これはリードタイムならびにコストの面でお客様に提供できるメリットの少ない加工方法と言えます。

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After (改善後)

そこで、当社ではお客様の指示通り(図面通り)の硬度・摩耗性を付加するためでなく、用途や使用環境をヒアリングし、必要な硬度の検討・提案を行っています。例えば、ガス窒化処理を行うまででもない硬度・摩耗性の場合にはガス軟窒化をご提案しています。ガス窒化処理と比較して硬化層が薄く、硬度が少し弱い製品となりますが、大幅にコストダウンの提言が可能であり、リードタイムの短縮も可能となります。

POINT(要約)

駆動系部品の場合に、相手部品との接触を避けることができない為、表面に硬化層を付加し、硬度・摩耗性を付加することは求められる提案です。図面通りの硬度・摩耗性を満たすように提案をすることはもちろん、必要となる硬度・摩耗性を図面通りのスペックで必要かどうか検討し、変更を行うことで表面処理コストを大幅に下げることも可能です。