センタリングマシンとは?

 産業用 長尺シャフト・大径シャフト.comでは、産業機械・工作機械・そのほかの製造装置の機構部品となるシャフトをメインに様々な機械部品の製造を行っています。当社の特徴としては、このシャフト製造に特化した設備を取りそろえている点が挙げられ、旋盤・マシニング・スロッター・ホブ盤等、豊富な加工機を取りそろえています。なかでも、受託製造業が保有していることが珍しい加工機として当社が保有しているものに、センタリングマシンというものがあります。
 センタリングマシンというのは、焼き入れなどを行った丸棒材に対して、両端面を平面度を保つ加工を行いつつ、センター位置を明示する止まり穴を加工する加工機を指します。シャフト製造においては、両端面の加工が問題となりがちで、このセンタリングマシンを導入することは、シャフト製造において工程集約を実現することができます。以下では、実際にどのようなメリットがあるのかについて紹介をいたします。

センタリングマシンをシャフト専門会社が持つメリット

 産業用 長尺シャフト・大径シャフト.comを運営するタケダ工業株式会社では、シャフト専門メーカーとして多岐にわたる工程の内製化を進めています。こちらで紹介をしているセンタリングマシンもその一つです。
 なぜ、当社がこのセンタリングマシンを導入したのかというと、旋盤工程における工数の削減・品質向上ができるという点が挙げられます。特に小径長尺のシャフト製造においては、効果を発揮するとされており、当社の長尺シャフトの高品質・低コスト製造を支える加工機の一つと言えます。では、具体的にどのような点で有益であるのか、紹介をします。
 まず、シャフトという製品について。シャフトというのは多くの場合その製品自体が持つ主軸を中心に高速回転する製品となります。そのため、回転軸に対して、シャフトの外径が平行(図面指定では、真円度・円筒度という)でなければなりません。もし、主軸に対してゆがんだシャフトを提供してしまうと製品に組み込まれ、高速回転をした際に周辺部品との接触を繰り替えし、装置全体の故障の原因となります。つまり、シャフト製造においては主軸となる中心だしとその中心に対して、シャフトの外径が平行であるというのは必須項目(最重要項目)となるのです。
 今回、ご紹介しているセンタリングマシンというのはこの加工において力を発揮するのです。一般的にはこのシャフトの芯だしを行う場合、旋盤で外形加工を行い、研削盤などで追い込みをかけるというのが一般的です。しかし、この加工方法では、チャックのつかみ位置を正確に出すことが難しく、複数回にわたる段取り替えにくわえ、修正のための加工など、工程が多くなりがちです。
その一方で、当社ではセンタリングマシンで端面加工と中心だしを行い、この基準点を抑え、センターだしをし、次工程の旋盤などでの加工を行う為、高い精度を実現することができ、お客様の求める特注シャフトを高品質・適性コストで提供することが可能となっています。シャフト製造の専門メーカーでもこのような特殊な加工機を持っていることは珍しく、当社にはこの加工機を保有しているからという理由で自動車メーカーTier1クラスの企業様からもお声掛けをいただいています。
シャフト品でお困りの製品がございましたら、当社にお問い合わせください。高精度・高品質のシャフト製造・シャフト提供をお約束いたします!

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