Before (改善前)

機械部品の場合においては、周辺部品との締結を目的としてタップ加工指示の製品が良く見られます。こちらの製品もその一つで、M8/M10のタップ加工指示がありました。通常であれば、このままタップ加工を行うところですが、タップ加工というのは切子が発生する為、加工を続けていると工具の摩耗を誘発し、定期的な工具の取り換えが必要となる加工です。

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After (改善後)

そこで、当社ではM8/M10のタップ加工を転造タップへと置き換えをすることで切子が発生しない加工の提案を行いました。この結果、刃物の折れがなくなり、刃物の寿命も良くなり、工具代が抑えられ加工コストを抑えることが可能となります。
また、ネジ山の強度が上がる為、部品単体での長寿命化も可能となります。機械部品のような生産設備に組み込まれる部品は、長寿命化も考慮して製品の設計・加工を行うことが大切です。

POINT(要約)

タップ加工においては、タップ部の強度ならびに工具強度を考慮した場合には転造タップをお勧めしています。これによりタップ部に対して強度付加をすることができ、製品として長寿命化が可能となります。タップ加工一つ取っても、コスト・品質に見合った製品の製造方法といえます。